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 最近では、中学入試や大学入試において、選択式問題だけではなく、自分の言葉を使って筆者の考え方や自分の考え方・感じたことを表現するという問題が多くなっています。事実を様々な切り口で観察し、収集したデータを独自の視点で分析して編集していくプロセスをたどれる能力が要求されているからです。

 国語とか社会とか理科とか教科に分かれているので、多くの人は、記述式問題や論述式問題は、国語で出題される問題であると思い込みがちです。しかし、すべての教科は学習や学問の入り口になるわけですから、分析したり観察したりするための対象を持っています。そしてその対象をどのように把握し、編集して理解するか、その対象からどのような新たな問題がでてくるのかを検証する思考過程は共通しているのです。

 とは言っても、中学入試の段階では、本格的な記述や論述の問題は、国語で出題されるケースがほとんどです。ここでは国語の入試問題をとり扱うことにしましょう。そうそう大学入試ではとういうと、小論文という形式で、教科を越えた横断的な出題が増えていますが、結論的に言っておきますと、基本的には中学入試の国語で出題される記述や論述の問題を解決する方法と同じです。

 さて、記述式問題と論述式問題の違いですが、書くという技術は同じです。違うのは、書く内容ですね。人の書いた文章や話を、事実として理解して、それを他者に伝えることが解答になるのが記述式問題です。傍線部の部分の理由や具体的な内容を説明する問題、要約する問題などは記述式問題です。

 一方、筆者の考えや他者の考えを理解した上で、自分自身の独自の考えや感じたことを伝えることが解答になる問題を塾業界では論述式問題といっているようです。区別する必要はあるのかどうなのかは評価が分かれるでしょうが、今自分が発信している内容は記述タイプなのか論述タイプなのか区別できるようになるのは、コミュニケーションではとても大事なことです。

 誰が考えたことなのか、感じたことなのかを識別できないと、情報が混乱することはしばしばです。日常生活で誤解が生じたとき、話し合われている思考過程や内容が記述型なのか論述型なのかの整理ができたなら、意外とあっさり解決がつくでしょう。

 中学入試問題では、論述式問題より記述式問題が圧倒的に多いので、今回は、記述式問題について語ろうと思います。


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著者プロフィール : 本間 勇人



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2003年中学入試の動向

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