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 今年の7月、来春の受験生のための公開模試が開催され、2004年春の入試の動きが少し現れました。来春は、2.1サンデー効果が女子校を直撃するので、その動きが少し見えてきたということです。2004年2月1日は日曜日のため、多くのプロテスタントの学校は入試日を2月2日以降にシフトします。特に女子校はその傾向が強く、たとえば女子学院は2月1日から2月2日にシフトします。東洋英和、恵泉女学園、玉川聖学院、立教女学院なども同じ動きをとります。安息日はチャペルで礼拝をしなければならないと聖書にあるので、これをきちんと守るという信仰上の理由のようです。とにかく、これによって、2月1日に入試を実施する桜蔭、双葉を受験する生徒は、2月2日女子学院をはじめ、2日にシフトした学校を併願できるわけです。

 ですから、来春、女子は強気で受験をします。これによって他の学校も大いに影響を受けます。2月2日の白百合学園は、従来だと受験するはずの生徒が女子学院を受けてしまうということになります。2月2日の青山学院も同様です。何せ東洋英和、恵泉学園、立教女学院などのライバルがいるわけですから。さて、何より問題なのは、1日の受験校と2日の受験校の両方を受かった場合、生徒が進学できるのは1校だということです。ですから、当然桜蔭や双葉、女子学院、東洋英和などなどすべての学校が例年より合格者を多めに出します。そうしておかないと、どんどん他の学校に生徒が採られてしまうからです。

 合格者のうちどのくらいが進学してくるのかということを、学校の先生方は「歩留まり」と呼びますが、この「歩留まり」率が例年と大きく変わるので、来春はまたまた大混乱でしょう。というのは多めに合格者を出しすぎて、1クラス増設してしまったなんてことはよく起こるからです。もちろん逆もあるわけですから、実は社会的混乱を招きかねない事態なのです。中学受験生が増えているといっても、人気校100校が20人ずつ多めにとってしまったなんていうことが結果的に起こると、2000人がほかの180校に行かなくなるわけです。現状、1学年20人から40人ぐらいの学校がいくつもあるわけですから、そのような学校にとっては大打撃となるのです。経営不振の学校の在校生は、普通なら悩まなくてよい事柄でストレスを感じなくてならないことも少なくないのです。この点についてはまた別の機会にお話しましょう。

 神奈川エリアでは、こういう社会的混乱を招かないように、フェリスや横浜共立、捜真女学校が2月1日から2日にシフトした場合、カトリック学校である清泉や横浜双葉も2日にシフトします。逆に湘南白百合や鎌倉女学院は、2月2日入試から2月1日入試へと移ります。しかし、神奈川県と東京都をつなぐ電車網はどんどん便利になっているので、桜蔭や双葉とフェリス、横浜共立を併願受験しようという生徒はたくさん出てくるので、混乱を防ぐことはできません。

 このように2.1サンデー効果は、私立女子校にとっては、両刃の剣ですが、受験生や保護者にとっては、適切な情報の収集と整理によって、チャンスをものにできる可能性が大です。今年は、各種模擬試験の志望者の傾向情報は非常に重要になるでしょう。この秋は、保護者の方々がインターネットで情報を収集する機会が多くなることでしょう。

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