周辺の環境と学園の印象
東横線都立大学駅から徒歩7分という距離は、女子が歩くのに心配のない距離で、通学路になる商店街も、昔ながらの雰囲気で安全性が高い。
学園の周辺は閑静な住宅街で駒沢公園も近く、学問に集中できる静かで恵まれた環境だ。
清楚な外観の校舎に女子校としては十分な広さの校庭がある。また、LL教室の設備の充実ぶりや家庭科室の清潔さには驚かされた。
トイレも薄いブルーやピンクに花柄をあしらったタイルを使い、きれいだった。校舎内全体も、清掃はすみずみまで行き届いており、まじめな生活態度が表れている。
茶髪やピアス、ルーズソックスの生徒は見当たらず、折り目正しいさわやかな態度が印象に残った。
職員室をオープンにし、先生方と生徒と仲がよく、信頼関係が築けているらしく、先生方の前でも生徒達がのびのびとして明るい表情をしている。
学園長はじめ先生方も男女問わず優しい感じの人ばかりで、あたかも家族であるかのような温かな雰囲気をかもし出している。
どの先生も清潔感あふれる30代〜40代前半の脂ののった年代であり、「やればできる」をモットーに生徒にわが子のように愛情をそそいで、
社会に評価される人間を育てようという熱意が伝わってくる。
学園生活、教育プログラム 
毎朝の朝礼において、学園の目標を唱和したり、黙想の時間を組み込むことで、授業に対する集中力が高まるという。
カリキュラムの中での英語教育の充実ぶりは素晴らしい。
土曜日が70分の3コマ授業で、そのすべてが英語の授業というのは、珍しいのではないだろうか。アメリカのカリフォルニア州立大学サンタバーバラ校での研修や福島県にある英語研修施設への1泊2日の遠足など、
英語力を身につけるための様々なプログラムを実施している。中でも英語での劇やネイティブを40人も招いての英会話の授業は魅力的で楽しそうだ。また英検や英語レシテーション大会、
スピーチコンテストには積極的に挑戦する生徒が多く、成果を上げているという。
総合的な学習の一環として、月に1回芸術鑑賞の日があり、演劇、古典芸能、絵画鑑賞、写真展などあらゆる分野の芸術にふれる機会は、将来視野の広い豊かな人間となるために役立つことだろうし、
国際人としての基本を身に付けさせる様々なマナー教室もある。また社会人講師を招いての講義など、様々な分野の職業について理解を深め、好奇心を刺激する機会もふんだんに与えられる。
国語の授業も教科書だけではなく、読書の推奨や漢字検定への挑戦、百人一首の暗唱や大会、習熟度別クラスなどで本当の学力を養おうとしている。毛筆の時間に絵手紙を書くというのも、面白い試みだ。
チューター方式という、生徒にとっても親にとっても心強い制度がある。学校生活の悩みを自分の好きな先生に24時間相談できるというのは、親子ともに大きな心の支えになるだろう。
先生が自分の携帯番号を知らせ、「24時間いつでもどうぞ、人間の悩みなんて、決まった時間にできるものではありませんから」というお言葉と、現実に実行している姿には、
本当に一人ひとりを大切にしたいという想いが本物であることがよく伝わってきて、心が温まった。「生徒は担任を選べないから申し訳ない」という姿勢は非常に謙虚で、生徒の人格を尊重する八雲学園の基本的理念が顕著に現れている。
進路指導
どの教科も徹底した指導で、落ちこぼれをださないために、テストで成績がふるわなかった生徒には、学園の決定した合格ラインに届くまで補習を行う。長期休暇中には、箱根の学園施設で合宿も行われる。
また、高校では、4大有名予備校のトップクラスの講師を招き補習が行われるというのを聞いて一瞬驚いたが、講師と学園の教師との連携がしっかりとなされていて、的確で、きめ細かい 実践的な進路指導が行われる。
塾へ通わずに受験テクニックを身につけられるなら、子どもも部活など精一杯頑張りながらの大学進学が可能となり、より有意義な学園生活となるだろう。親としても経済的に有難い。
制服、お弁当
制服はアイビー調で、爽やか。ネクタイの色を変えれば、高校の制服になるというのは、合理的かつ経済的。お弁当が基本だが、売店にはお弁当、伊勢丹のパンも売られていて、
夏にはカキ氷、冬には肉まんなど、食べ盛りの生徒達の評判も上々だそう。
最後に
八雲学園はここ数年で、偏差値が10近く上がってきており、(80偏差値)、今年度からは4科目入試も一部導入するということで、年々注目度が上がっている。六大学への進学者も輩出しており、
学園長の「生徒が能力を出し惜しみすることのない環境をつくり、入学した生徒全員を伸ばすことで、レベルアップしていきたい。」という信念のもと、英語教育を筆頭とする実践的なプログラムが実を結びつつある、
まさに伸び盛りの学校という印象を受けた。
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