山手駅から学校までの通学路は閑静な住宅街が続き、コンビニなどは一軒もありません。
大勢の下校途中の生徒たちの姿で感心したのは、制服の乱れがまったくないという事です。
男の子にありがちな、シャツの襟をはだけたり、ズボンからシャツのすそを出したり、ズボンを下げ気味にはく子は一人もいません。
ネクタイをしている子もきちんときれいにしめています。10分弱の道のりで茶髪(もちろんピアス)も皆無でした。きっと躾が行き届いているのでしょう。
校門をくぐると、そこは広大な校庭でテニスや野球などのクラブ活動に熱中するたくさんの生徒たちの元気な声が溢れています。
説明会会場の講堂の入り口では生徒たちが「こんにちは!」と元気にあいさつしてくれました。ロビーでは学校紹介の展示が行われていて、
一年間の行事の写真のパネル展示、授業に使うテキストがたくさん並べられていました。一般の教科書よりもオリジナルのテキストの方が
ずっと多いようで、教育プログラムの充実ぶりを感じます。他には卒業アルバムや生徒手帳などが展示され全て自由に見られるので、
説明会が始まるまでの時間を有意義に使えました。ホールに入ると、舞台では聖光管弦楽団の演奏が行われていてバッハなどの曲をゆったりと
楽しませてもらいました。また弟や妹のために別室で「となりのトトロ」の上映会も行われていたようで、来る人への親切な心遣いを感じました。
まず、校長先生(フランス人)のご挨拶。流暢な日本語で、聖光の教育方針は一言でいうと「紳士たれ」ということだそうです。
普段は冷静でいて、やるべき時にはしっかりとやる、弱者に対する優しさをもち社会のためになる、人の役に立つ人になれ、
という意味です。次に「紳士たれ」を体現なさったかの様な風格の校長先生に代わり、とても親しみやすそうな、楽しい教頭先生の解説により、
学校生活のスライド上映がされました。この中で印象に残ったことは、校則とは紳士協定である、という考え方です。
生徒や教師ともお互いが気持ちよく勉学に励める望ましい環境を維持するために、校則があるという考え方です。
茶髪やピアスなどについては、頭ごなしに叱らずに、ゆっくりと話をして粘り強い指導を心がけていて、徐々に直していくようにさせるそうです。
教師と生徒とのコミュニケーションが取りやすいよう、職員室の雰囲気を出来るだけ明るくして、テーブルといすをいくつも置き、
生徒が職員室に入って来て話しやすい工夫をしているのは良い事だと思いました。
また「選択芸術講座」、および「聖光塾」は興味深いです。「選択・・」は中ニの一年間、週2時間を選択制の芸術科目
(バイオリン、ギター、陶芸、木工、演劇など)として外部の講師が教えに来るそうです。これからの国際人とは、学力、語学、
コンピューター技術にプラスして芸術分野での素養が、世界の人たちとのコミュニケーションの際に大事な要素となるだろうとの考えで始めたそうです。
「聖光塾」は夏休みの数日を使い、学年の枠を外して、ユニークな講座を設けています。例えば、裁判の傍聴(弁護士による事前講義の後、実際の刑事裁判を傍聴する)
など、体験型であるところがとても面白そうです。これらを含めて、聖光では、いろいろな事を体験する場を設けて、それぞれの潜在能力を発見し、
引き出すことが教育として非常に大事であると考えています。
説明会後、自由に校舎内を見学しましたが、並んだ教室、廊下すべてにゴミなど落ちていなくて、生徒の荷物がだらしなく散らばっている事もなく、
とてもきれいに整頓されていて驚かされました。またトイレの床もピカピカに磨かれていて、本当にきれいでした。
男子校でこのきれいさは奇跡的だと思いました。
宗教の時間や行事、またボランティア活動など、ミッション系ならではの活動も数多いほか、クラブ活動も盛んで、
例えばバスケ部は昨年、神奈川県で優勝したというほど素晴らしい成績を挙げるなど、学科の勉強以外もとても充実した学校生活が送れそうです。
最難関大学への現役合格者数で素晴らしい実績を挙げていますが、塾へ通う事なく達成する生徒も多いということで、
親としては本当に安心して子供を預けられる学校であることを確信しました。
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