校内にプラネタリウム
水道橋駅から坂を登った学校周辺は実に閑静で、反対側に東京ドームや遊園地があるとは想像もできません。重要文化財の
ようなたたずまいは格調高く、一方隣に近々完成する新校舎の颯爽とした近代建築は桜陰の新時代を象徴しているかのようです。
中に入るとシンプルな落ち着いた教室が並んでいます。プラネタリウムが校舎内にあるとは、この学校の理科的レベルの高さの
象徴でしょう。
美しい日本語に感心
どの先生も洗練された美しい日本語を話されるのに感心しました。説明会の間中、カタカナ言葉を聞くことは一度もありませんでした。
訪れた人を丁寧に迎え入れる心と同時にプライドを持って人と向き合っているという雰囲気を感じました。質問に対しててきぱきと間髪
いれずに回答していく様子は建学理念および現状を完璧に把握しているからこそできることで、どの先生も大きな誇りと自信を持ち、
師範と呼ぶにふさわしい風格をお持ちでした。
通称「中学の卒論」に驚き
高校3年になると自分の興味のある授業を重点的に選択できるそうです。数学に興味のある者は数学を多く、音楽に興味があれば音楽を
多くとることができるというように自分の将来を見据えた選択ができるようになっています。驚いたのは中学三年生の自由研究の内容です。
通称「中学の卒論」と呼ばれ、テーマがすごいです。例えば「日本のヒトゲノム解析計画の現状と課題」「臓器移植の抱える問題」「幕末
・明治維新における長州藩」等そうそうたる内容。そして、この自由研究は教師の指導は殆どなく、すべて自分たちで仕上げてしまうとい
うことで、さらにこれを一生の研究テーマにする生徒も多いそうです。
さすがの授業風景
授業も拝見しましたが、生徒たちのとにかく真剣なまなざしにほれぼれしました。学校の「学べよ学べ、いざ学べ」という基本姿勢そのま
まの授業風景でした。現代においてはその校風にこだわってはいないと校長先生はおっしゃっていましたが、その伝統はきちんと受け継がれ
ていると感じました。とにかく課題を徹底的に理解していくという基本を実践して「どんなに教育要綱が変わろうとも私たちの教育の仕方は
何も変わらない。」とおっしゃっていた信念が見事に表れている授業でした。文科省の方針がころころと変わる昨今、この揺ぎ無い姿勢は安
心して娘を任せられると確信した場面でした。
「進路指導はほとんどいたしません」
「進路指導はほとんどいたしません。なぜならそれぞれの進路は自分自身が決めることで、周りがとやかく言うことではないからです。」
と言い切っていました。自分自身をよく知り、進むべき方向を見極める能力のある生徒に育てあげているという自信があるからこその言葉で、
これ以上の信頼関係があるでしょうか。ご存知のようにその進学先は東大が多く、また医学部への進学も多いし、芸術関係は芸大へととにか
く優秀。行儀作法(小笠原流)の授業の説明の際に「最近では、女だからというのはあまり言ってはいけないそうですが、そうは言っても女
ですから・・」と校長先生がおっしゃっていましたが、行儀作法を学ぶことで男女差別が生まれたりしない。それぞれが自分の夢をかなえる
ための努力をすれば必ず結果はついてくるし、ことさら男女差別を叫ばなくても対等の立場に立つことは可能であるという、学力、知識だけ
に偏らない、本当の意味での人間教育を施す学校であることが存分に伝わってきた説明会でした。
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