大船駅から15分。子供たちは、今日一日の出来事に期待しながら、友達とこの坂道を登るのだろう。正門をくぐり、
しばらく行くと一周300メートルのトラックが目に入る。ちょっと苦しかった上り坂を一生懸命登ったことへのご褒美を
頂いたような気がした。青い空、澄んだ空気、広いグランド、あふれるほどの緑。このような環境の下で、
6年間過ごせるということは、思春期の男の子にとって、何よりの財産だと思う。
正門をくぐり、先ず気づいた事は、‘本日の説明会に志願者は入場できません’という立て看板があったことだ。志願者の中には、
小学校を休んでも志望校の説明会・行事に参加したいという家庭があるかもしれない。が、栄光は、学校としてのけじめ・態度をこの掲示板で、
きちんと物語っていると思った。
ちょうど2・3校時の間に行われる中間体操の時間だった。どの教室からも、明るく活発な子供達が、上半身裸で、広いグランドへと楽しそうに出て行く。
‘栄光‘というと、その進学実績から、ともするとひ弱なイメージがあるが、学年が上がるにつれて、筋肉のしっかりした生徒が多いのには、驚いた。
グランドに集合すると、トラックを走る学年とラジオ体操第2を行う学年があった。きちんと整列し、模範を示す生徒の下、先生・生徒一緒になって
行っている姿は、ちょっと高台にある講堂から見下ろすと壮観だった。
説明会はまず、校長先生の挨拶から始まった。紳士的で淡々と、
ご自身の理念をきちんと話される姿は、印象的だった。まず、‘栄光‘は、生徒一人一人を‘人間‘として育てるとおっしゃっている。
それは、自分の為だけではなく、他人のために尽くせる人間である。その為には、いろいろな体験を通して、自分自身を磨き上げることが必要である。
このような理想的な人格を形成するために、栄光は様々な取り組みを行っている。授業前と後の一分間瞑目、先程見た中間体操もその一環である。
これにより集中力を身につける。家庭においては、毎日最低2時間の家庭学習を習慣化させ、学力の定着を図る。また、学校と家庭の連携は必要不可欠
であり、家族とのコミュニケーションの必要性から、部活は週に二回、平日は5時までと制限する等、きちんと計算された心配りがされている。
栄光は何事に対しても、能動的に参加する生徒を強く望んでいる。校則についても、厳しく上から押し付けるのではなく,自分達で考え、戒めることで、
けじめをつけさせている。
校長先生のお話を身の引き締まる思いで伺った後は、50枚ものスライドが上映された。活発な授業風景、微笑ましいお弁当の時間
(母親のお弁当が一番という考えから、パン等の販売はあるが、食堂は無いそうです)などの日常生活から、軟式野球の南関東大会優勝、
国際数学オリンピック・化学グランプリでの素晴らしい成績まで、あらゆる学園生活の側面をうかがい知る事ができた。一日2時間、週二日と
限られた時間の中で勝ち取った軟式野球の優勝には、様々な工夫が凝らされているそうだ。このことから、勉強だけにとどまらず、いろいろな分野において、
‘自分で考える‘という事が、栄光生に浸透しているという事が、理解できる。
最後に、受験生に対しては、健康に留意し、しっかりと勉強してきて欲しいとおっしゃっていた。また、様々なことに対する意欲・やる気を持って、
入学して欲しいと強調され会を終えた。
全体を通して感じたことは、栄光はしっかりと子供たちを育ててくれるが、学校だけが一人歩きをするのではなく、常に家庭と連絡を取りあって、
一人一人を見守ろうという姿勢が強く感じられた。
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