20世紀を代表するアメリカの建築家フランク・ロイド・ライト。今再び注目される、その建築思想に触れる体験をしてきました。子供たちと一緒に、フランク・ロイド・ライト財団主催のサマーキャンプに参加したレポートをお届けします。
私たちは、今年8月5日〜9日の5日間、アメリカ合衆国、アリゾナ州、スコッツデールにある「タリアセン・ウエスト」にて行われたサマーキャンプに子どもたち〜長男(中3)・次男(中1)・長女(小2)〜を参加させるため、一家5人で出かけてきました。 このキャンプは、フランク・ロイド・ライト財団が毎年主催しているもので、フランク・ロイド・ライトの設計思想を財団のスタッフが解説したあと、子どもれは、10年以上続いて行われていて、毎年200人以上の8才から15才位のアメリカの子どもたちが9つのグループに分かれて参加しています。中には、同じコースや異なるコース(ステンドグラス製作コース・上級者向け都市模型コース)を、毎年繰り返し参加する子たちもいるという、人気キャンプだそうです。 ただ、「キャンプ」というと、泊りがけを連想しますが、このキャンプは午前9時〜12時までの3時間を5日間連続して行うというプログラムですので、原則、親が車で送り迎えのできる、比較的近所に住む子どもたちを対象にしています。そのせいか、私たちは日本人として初めての参加者となりました。 最初の2泊は、フェニックスのアリゾナビルトモアホテルという、フランク・ロイド・ライトが実際に設計の監修をした、歴代のアメリカ大統領やクラーク・ゲーブルなど著名人が多く泊まってきた5つ星ホテルに泊まり、あと3泊はタリアセン・ウエストにより近い、スコッツデールのヒルトンホテルに宿泊しました。 ここアリゾナ州というところは、夏場は摂氏40℃以上になる、猛烈に暑い、いわば砂漠です。ですからこのあたりは、冬のリゾート地であって、夏はオフシーズンでホテルの料金は低めです。午前中のプログラムが終わると、午後はホテルのプールで泳いでいましたが、宿泊客が少ないせいで、私たち家族がプールを貸し切り状態なんていう、贅沢を味わいました。 今回の旅行の実際のスケジュールはというと、まず成田からロサンゼルスへ。その日はロサンゼルス空港(LAX)から車で30分ほどのサンタモニカで1泊。サンタモニカで1泊したのは、時差ぼけの調整と、ハリウッドのほうにある、ライト設計の「エニス邸」を見学するため(ここはライト財団の所有する建物で、ガイドツアーがあります)。翌日、LAXから1時間10分ほどのフェニックスへ。そして翌日から5日間連続のサマーキャンプです。 5日目が終了して、そのままフェニックスの空港へ直行し、LAXへ。そして再びサンタモニカへ戻り、3泊。この3日間は、ユニバーサルスタジオハリウッドで遊んだり、サンタモニカの朝市や街中を散策したり、広々としたビーチでキャッチボールなどして、とにかくのんびりと過ごし、11日間の旅を終えました。 それでは、タリアセン・ウエストでのサマーキャンプ5日間の様子をレポートします。
キャンプ日程 2002年8月5日〜8月9日
アメリカ合衆国 アリゾナ州スコッツデール 「タリアセン・ウエスト」
フランク・ロイド・ライト(建築家) 20世紀を代表する世界的建築家。 日本でも旧帝国ホテル、自由学園、旧山邑邸などの設計者として知られている。ライトの建築思想は『有機的建築』と言われており、日本の歴史・伝統を受け継いだ住文化をベースとしている。 この思想は世紀を超え、現代日本で今再び注目を集めている。